住宅建築専門用語辞典

こけら葺き

用 語	こけら葺き
よびかな	こけらぶき
別 名	−
カテゴリー分類	工事・施工関係／屋根工事／葺き方
構造分類	木造
工事分類	屋根工事
関連用語	屋根・薄板・こけら板
参照資料	−

こけら葺きとは、
屋根葺き手法の一つで、こけら板で葺いた屋根。

こけら葺きは、日本古来から伝わる伝統的手法で、多くの文化財の屋根で見ることができますが、防火上の見地から現在これを一般建築に用いることはできません。

また、こけら板とは、桧、マキなど比較的水に強い木材を長さ24�p前後、幅6〜9�p、厚さ数mmの短冊形の薄板に挽き割りしたもので、厚みによって、柿葺き（こけらぶき）、木賊葺き（とくさぶき）、栩葺（とちぶき）と呼ばれています。

柿葺き（こけら葺き）
最も薄い板（こけら板）を葺く。板厚２〜３mm

木賊葺き（とくさぶき）
こけら板より厚い板（木賊板）を葺く。板厚４〜７mm

栩葺き（とちぶき）
木賊板より厚い板（栩板）を葺く。板厚１０〜３０mm

尚、こけら葺きは、板葺きの総称として使われています。

こけら葺き以外の屋根の葺き方に関係する用語は、カテゴリー「工事・施工関係／屋根工事／葺き方」をご覧下さい。