岐阜県岐阜市(旧・美濃国井之口)の金華山(稲葉山)にある山城。織田信長が、斎藤龍興から奪取した稲葉山城の縄張りを破却して、新たに造営したものが岐阜城である。
鎌倉時代初期二階堂行政が最初に築城し、戦国時代斎藤道三・織田信長が登場し、一躍有名になった。
慶長5年(1600年)天下分け目の関ヶ原合戦では城主織田秀信(信長の孫)が西軍に味方し、前哨戦で敗れたため、翌慶長6年徳川家康により天守閣・石垣等総て取り壊し、加納城へ移され廃城となった。
現在の天守は昭和31年(1956年)7月に市民の寄付により再建されたものであり、平成9年10月に大改修された。
岐阜市中心部の原生林におおわれた金華山頂(標高329m)にあり、天守閣展望台からの眺望は天下一品で、東に恵那山、北に日本アルプス、眼下には鵜飼で有名な清流長良川、西に伊吹山、南に伊勢湾が一望できる。
● 所在地 | 岐阜県岐阜市金華山天守閣18 |
● 城の種別 | 山城 |
● 築城者 | 二階堂行政 |
● 築城年 | 建仁年間(1201年~1204年) |
● 遺構 | なし(関ヶ原合戦後、全ての建物石垣等は加納城へ移されたため) |
● 天守閣構造 | 鉄筋コンクリート造 本瓦葺3層4階(昭和31年7月再建) |