遠心力鉄筋コンクリート管ともいい、 コンクリートの締め固めに遠心力を応用して成形された鉄筋コンクリート管で、1910年にオーストラリアのヒューム氏によって発明されたコンクリート管で、日本では1925年より製造販売されました。
ヒューム管には、外圧のみで設計される外圧管、外圧および内圧に対して設計される内圧管、および推進管などがあります。
外圧管には1種管、2種管、3種管の3種類があり、2種管および3種管に要求される高耐力は、膨張材によるケミカルプレストレス(化学的処理により事前に応力を与えておくこと)で確保されています。
ヒューム管の、コンクリートの締め固め時の遠心力は、重力の25倍から40倍で、コンクリート中の水分がしぼり出され、水セメント比は30%以下の緻密で堅固なコンクリートになり、同一配合の振動締め固めコンクリートよりも約30%強度が増加します。
振動製法で作られた鉄筋コンクリート管と比べ、遠心力を用いて成形された鉄筋コンクリート管(ヒューム管)は、下記のような利点があります。
- 高い品質と強度をもつ。
- 締め堅めがよいので漏水しない。また、高強度である。
- 同じ目的で使用する場合、ヒューム管のほうが薄く作れ、軽いので扱いやすい。
- 高い品質と強度をもつ。