調度で屏障具(へいしょうぐ)の一種。 T形の几に帷(かたびら)とよぶ帳をかけて垂らし、目隠しや風よけ、あるいは間仕切りとして用いた。 几は黒漆塗りで、土居(つちい)とよぶ台に2本の棒を立て、手とよぶ横棒を支える。手と支えの棒の先端に飾り金具をはめ、土居の上場、支えの棒を差し込む孔(あな)に飾りの座金(ざがね)を打つ。 この几に蒔絵(まきえ)を施した華麗なものもある。