住宅建築専門用語辞典

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用 語クレオソート油
よびかなクレオソートゆ
別 名
分 類建築工事/各建築工事 /雑工事
構造分類全般
工事分類防腐・防虫工事
関連用語木材・防腐剤・防虫剤
参照資料

クレオソート油 とは

クレオソート油

タールを分溜したときに生じるものの一部で、コールタールから得たものが一般的で、独特の臭気があり黒褐色の液体です。

クレオソート油には、トルエンなどの芳香族炭化水素やナフタレア、アントラセンなどの多環芳香族炭化水素、フェノールなどのタール酸類、ピリジンなどのタール塩基類など、多種類の物質が含まれ、それらの成分比は蒸留濃度や抽出方法により変化します。
ほとんどがタイヤ等のゴムの原料に用いられ、残りが木材の防腐剤として使用されます。

クレオソート油は、そのまま、あるいは他の物と混合して木材防腐・防虫剤として用いられ、それらを用いて処理された木材は、古くから電柱や鉄道のまくら木に、現在は外構材などの建築材、公園の階段木材、樹木の支柱や垣根などでも使用されています。

尚、クレオソート油は、人に対して発がん性を示す物質が含まれているとされ、ジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレンの3物質を規制対象物質として含有濃度の規制値及び規制対象製品が設定されています。


◆クレオソート油を含有する家庭用木材防腐剤及び木材防虫剤。
ジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレンの含有濃度をいずれも10ppm以下とすること。

◆クレオソート油及びその混合物を用いて処理された家庭用の防腐木材及び防虫木材。
ジベンゾ[a,h]アントラセン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレンの含有濃度をいずれも3ppm以下とすること。