長押と床柱との取合部の納め方で、床柱の三面の角を留にして長押を巻き込んだ納め方。 巻裏捌(まきうらさばき)とも呼ばれ、書院造りの座敷に用いられていた厳格な納め方で、和室の真行草のランクでは「真」にあたります。 また、枕捌の他に、二面だけ回すものを片捌(かたさばき)、床柱の正面だけに長押を取り付ける雛留め(ひなどめ)があります。
現在の住宅の場合には、枕捌や片捌の形式は重苦しい感じになるので、主に雛留めが一般的に用いられています。