尾張国愛知郡名古屋(現在の愛知県名古屋市中区・北区)にあった城郭で、通称、金鯱城(きんしゃちじょう)、金城(きんじょう)とも呼ばれ、国の特別史跡に指定されている。
名古屋城は、織田信長誕生の城とされる今川氏・織田氏の那古野城(なごやじょう)の跡周辺に、徳川家康が九男義直のために天下普請によって築城したとされる。以降は徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城として明治まで利用された。
姫路城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭にも「伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ」と歌われている。大天守に上げられた金の鯱は、城だけでなく名古屋の町の象徴にもなっている。
大小天守や櫓、御殿の一部は昭和初期まで現存していたが名古屋大空襲(1945年)によって天守群と御殿を焼失し、戦後に天守などが復元され、現在城跡は名城公園として整備されている。
● 所在地 | 名古屋市中区本丸1-1 |
● 城の種別 | 平城 |
● 築城者 | 徳川家康 |
● 築城年 | 慶長15年(1610年) |
● 遺構 | 外堀以内(特別史跡)、二の丸庭園(名勝)、榧の木(天然記念物)、西北・西南・東南の各櫓・表二之門・旧二之丸東二之門・二之丸大手二之門及び本丸御殿障壁画(重要文化財) |
● 天守閣構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 5層7階地下1階(昭和34年再建) |