滋賀県彦根市金亀町にあった城で、江戸時代および明治2年(1869年)の版籍奉還後から明治4年(1871年)の廃藩置県まで彦根藩の役所が置かれた。天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は国の特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。
姫路城などとともに天下の名城の一つに数えられる彦根城は、井伊直勝(直継)によって約20年もの歳月をかけて建設され、元和8年(1622年)に完成しました。
彦根城の別名金亀城の名は、彦根城築城前、彦根山上にあった寺院に金の亀に乗った観音像が安置されていたからと言われています。
彦根城の天守は規模こそ小さいが、その外観は切妻破風・入母屋破風(破風)、唐破風を巧みに組み合わせた屋根の線が美しく調和と美観を保ち、輪郭の荘厳なことは彦根城の特徴で、その内容は他の天守と趣を異にし特異な景観を表している。
また、この国宝天守のほか天秤櫓、太鼓門櫓、西の丸三重櫓、佐和口多聞櫓や城内に残る珍しい馬屋は重要文化財に指定されている。
● 所在地 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
● 城の種別 | 平山城 |
● 築城者 | 井伊直継・直孝 |
● 築城年 | 慶長9年(1604年) |
● 遺構 | 天守・附櫓及び多聞櫓(国宝)、櫓4棟・馬屋1棟(重要文化財)、玄宮楽々園(名勝)、中堀以内(特別史跡) |
● 天守閣構造 | 木造 3重3階 |